現代の日本人のライフスタイルは欧米化し、毎日がハレの日のように食生活も豪華に。栄養も偏りがちで、肥満や生活習慣病が大きな問題になっています。
世の中には健康や美容に関する情報や商品があふれ、日々の暮らしの中で何を基準にして、何を食べたら良いかということが判然としていません。こんな今だからこそ見直したいのが、世界一の長寿国を作り上げた「日本の伝統食」です。
和食の基本は「一汁一菜の様式で、かつ種類豊富な発酵食品を摂ること」。一見、質素な食事スタイルですが、脂質や砂糖が少なく、ビタミン・ミネラル・食物繊維・酵素・発酵菌(糀&酵母&細菌の「菌体」)が含まれる、栄養バランスの良い健康食なのです。
私たちヤマト醤油味噌は、糀(麹)を使った発酵食品(発酵調味料)の製造を通して、この美味しくて健康な食スタイル、いわば「日本の食の知恵の結集」を次代に繋げていきたいと心より願い、その実現のために行動しています。
ごはんと味噌汁、その土地で採れた季節料理に自家製の漬物。
私たちの祖先は、こうした和食を一年中ほぼ毎食、何百年も食べてきました。
その結果、健康な心身を保ちながら、持続可能な里山里海の環境と産業を創り上げて現在に至っています。
「一汁一菜に一糀」
ヤマト醤油味噌では後世に伝えたい日本の食生活をそう名付け、現代に合う形にアレンジしてご提案しています。
玄米をモチモチで美味しくした寝かせ玄米、
糀菌や酵素が豊富な生(なま)味噌の味噌汁、
糀を活用した調味料で味付けした糀料理の数々。
玄米を原料した玄米甘酒は料理にコクを与え、スイーツの甘味づけに。
食物繊維豊富な大麦甘酒はパンなどの主食の置き換えに。
昔ながらの食生活をさらに美味しく食べやすく。
発酵調味料を現代に摂り入れた新食事スタイルを楽しんで続ける「発酵食美人」を増やしたい。それが私たちの願いです。
ヤマト醤油味噌の地元は石川県金沢市。いわずと知れた「加賀百万石」の城下町であり、加賀料理という豊かな食文化が発達しました。味噌・醤油・酢・みりんなどの発酵調味料の醸造が盛んになる中から、かぶら寿しといった独特の食品が生まれました。能登にはいしる(魚醤)や塩辛(糀漬け)、鯖やふぐの糠漬けなど、全国に知られる特産品が数多くあります。
こうした豊穣な発酵食品が今も息づくこの地は、まさに「発酵食品の聖地」とも言えます。
さらに私たちの本拠地、金沢市大野は、江戸時代から日本の醤油の五大生産地の一つと言われ、日本3名山の一つ白山山系の豊かな伏流水と、能登の塩を使って醤油醸造の一大生産地「大野醤油」として栄えてきました。
100数年の歴史を持つヤマト味噌醤油も、木桶を使った伝統製法を守りながら、現代の衛生管理技術を取り入れ、石川の発酵文化を今に伝えています。
味噌や醤油はもちろん、玄米甘酒や糀ドレッシングなど発酵食品の枠をさらに広げ、現代人の暮らしに合う食べ方のご提案を発信し続けています。
ヤマト醤油味噌の発酵食品は、本社工場のある「糀パーク」を拠点に、直売店舗や通販などで日本全国だけでなく、世界十数か国にも輸出されています。
ヤマト醤油味噌では、糀や発酵食品の料理教室を通じて、暮らしを豊かにする知恵を学ぶ「糀部」という部活動を開催しています。また発酵を体系的に学べる「発酵食大学」をサポートするなど、さまざまなワークショップを開催し、糀&発酵食品、和食の素晴らしさを伝えています。
「一汁一菜に一糀」のライフスタイルの実践におすすめなのが、「糀部 部員の七つ道具」。
市販の調味料から、これらの化学調味料・保存料無添加の調味料に置き換え、「一汁一菜に一糀」のライフスタイルを実践しましょう。