2015年07月20日
野菜たっぷり具沢山、アツアツのお味噌汁は心も身体もあたたまります。しかし、暑い日がつづくと、いくらお味噌汁が栄養たっぷりでもなかなか飲むのは厳しいときも・・・。
そこで、お味噌汁=アツアツという概念を覆す、美味しいうえに酵素たっぷり、夏におすすめのお味噌汁を紹介します。
それは、「冷汁」です。
冷汁は、宮崎県の平野地域を中心とする郷土料理です。鎌倉官僚家記録の中には「武士にては飯に汁かけ参らせ候(そろ)、僧侶にては冷や汁をかけ参らせ候」という記述があり、冷汁は僧侶から広まったとされています。また、忙しい農家の食事として簡単に調理でき、短時間で食べられるものとしても広まり、「農民食」や「陣中食」と言われていました。
冷汁(4人前)
みそ…80g
いりこ…40g
ごま…50g
だし汁…560cc
豆腐(手でほぐす)…1丁
ねぎ(小口切り)…30g
きゅうり(小口切り)…1本
冷汁はご飯(元々は麦飯)にかけて食べられます。実は、そうめんや冷うどんのつゆとしても非常に美味しいのです。夏は冷たい飲み物ばかり飲んでしまい食欲がなくなりがち。そんな時も、冷汁ならサラサラと食べられる上に、体に必要なアミノ酸や必要な塩分などの栄養もとることができます。しかも、温かいお味噌汁よりも火が通っていないので、味噌本来が持っている酵素の力も期待できます。
「一汁一菜に一糀」で夏バテ知らず。夏にぴったりの冷汁を試してみませんか。