2015年07月06日
お味噌汁と言えば、焼き魚にお漬物というイメージはありませんか。酵素の面から見ると理に叶っていて、昔の人の知恵はすごいものだと感心します。
焼き魚の付け合せの、大根おろしに注目してみましょう。
大根には、ジアスターゼと呼ばれるでんぷんを分解する酵素や、脂肪やたんぱく質を分解する酵素がたくさん含まれています。特に、先端や皮近くに多く含まれているので、大根おろしを作る時には、先端から皮ごとすりおろすのがお薦めです。
すりおろすことによって、元々含まれている食物酵素がスムーズに働けるようになり、体内での効果は2~3倍になると言われます。
一旦すりおろすと、酸化が早まるので、食べる直前におろしましょう。大根おろしは、焼き魚のわずかな生臭さを取り除きながら、たっぷりの脂もさっぱりと一層美味しく、ご飯とお味噌汁がもりもり進むこと間違いありません。
お漬物も、ごはんとお味噌汁には欠かせません。
伝統製法のお漬物には、乳酸菌が多く含まれており、便秘の改善や免疫力の向上、肌荒れの改善等の働きがあります。
これらはヨーグルトの乳酸菌とは異なり、植物性乳酸菌で、胃腸まで生きて届くものは乳酸を発生させて腸内を悪玉菌の活きにくい弱酸性に保ち、死んで届くものでも腸内の常在細菌の糧(かて)となって、腸内環境を整える働きを強めます。
最近はジップロックやタッパーをつかって、手軽に糠漬けを手づくりすることも出来る商品がありますので、ぜひ手づくりをお試しになっていただきたいものです。
お漬物を買うときに注意していただきたいのは、漬物液で作った漬物。
これは似た味わいにはなりますが、発酵のプロセスを経ていないため、乳酸菌は含まれておりません。
毎日の健康と美容のためには、実際に発酵しているたくあん漬けやぬか漬けを賢く選ぶことが必要ですので、裏面の表示を確かめたり、お店の人に訊いて助言を求めるなどしてみるをおすすめします。
しかし!焼き魚にお漬物、ごはんとお味噌汁があれば、何にも要らない・・・という方以外にも、他のおすすめのおかずについては、「糀部」のレシピページにご紹介しています。
塩糀、醤油糀、いしる糀、玄米甘酒を活かしたメニューは、どれも糀の酵素の力を活かして、旬の食材の美味しさを楽しめるものばかり。
「一汁一菜に一糀」の中でも、手軽にできる「一菜(おかず)」をたくさん紹介していますので、ぜひご覧になって、ご家庭でお試しになってみてください。