2015年07月25日
お味噌汁は、作る工程としては①だし汁を沸かす、②具材を煮込む、③味噌を溶かし入れる、という3つの工程で完成しますが、美味しく作るためにはいくつかコツがあります。
1、具材に火が通ったら、火を止めてから味噌を溶かし入れる。
→味噌は90度以上になると、せっかくの味噌の香りが損なわれてしまいます。温め直す時も、沸騰直前で火を止めましょう。
2、具材と相性のよいだし汁を選ぶ。
→具が肉類や魚介類等、動物性の時は昆布や干しシイタケ等の植物性のだしを使い、具が野菜類の時は鰹節や煮干し等の動物性のだしを使うと相性が良いです。
3、具材の相性を考える。
→たとえば、消化の良い豆腐と胃腸に良いネギという組み合わせでお味噌汁を作ると、胃腸を強くしてくれます。また、味噌と同じ大豆製品である豆腐と油揚げの組み合わせも良いです。塩分が気になる方は、野菜たっぷりのお味噌汁にすると良いでしょう。野菜に多く含まれているカリウムという成分が、塩分のもととなっているナトリウムを体外に排出してくれる働きがあります。
逆に、定番になりがちなネギとわかめの組み合わせは、実は栄養的にみると相性はよくないです。ネギに含まれているリンや硫化アリルが、わかめに含まれているカルシウムの吸収を阻害してしまうためです。
これらの点に気を付けるだけで、より美味しく、より栄養満点のお味噌汁を作ることができます。まずは、一番手軽にできるお味噌は火を止めてから溶かしいれることから始めてみてはいかがでしょうか。